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KJSレポート

 


 
KJSレポート99-4(レポート99-3関連)
絶対にしてはならない危険な手抜き工事、危機一髪! Dハウスグループ会社
No.99-4 - 2021/1/16
*木造軸組工法【新築】

★皆さんは、新築の建物で天井換気扇が落ちてくる状況を想像できますか?
前回、ある施設の天井換気扇の危険な取付事例(手抜き工事)をレポートしていましたが、現に換気扇が脱落したので続けて掲載します。




上記写真のように下地木枠を組まないばかりか、天井野縁を切断したまま補強もせずに取り付けている!さらに9.5㎜厚の石膏ボードにしかビスを打たないなどの手抜き工事をすれば、換気扇の落下は必然的な事です。

〔コメント1〕
 本件建物の天井換気扇では危険な取付けが11箇所の全部に認められている。今回の換気扇脱落(2箇所)は、たまたま、ダクトの取付部分が天井石こうボードに引っ掛かって落ちなかっただけであり、いつ落ちてもおかしくない危険な状態であった! 建築主がその他の換気扇(9箇所)についても問題がないかを尋ねたところ、「全部点検しましたが問題ありませんでした」などと見え透いた嘘を言って帰ったそうです。危険な取付け状態(手抜き工事)に気付いていながら、「建築主は素人だから応急措置だけで誤魔化せる」とでも思ったのでしょう!

高さ 2.5mの天井部から換気扇(3.9kg)が小さな子供達の頭・顔・身体に落下し、死傷者が出た場合、D社と当該建築士は小さな子供たちに対し責任取れるのか?

≪換気扇接地工事(アース配線)の未施工≫

本件建物の天井換気扇の取付では、いずれも接地極(アース配線)が配線されていない!!



 接地工事(アース工事)の目的は、感電防止・電気機器の損傷防止・漏電による火災防止等です。よって、換気扇メーカーは安全上の警告事項(必須の工事)としているのです。接地工事をしない理由や出来ない理由は絶対にありません。これも危険な手抜き工事以外の何ものでもない。

〔コメント2〕
 Dハウス(グループ会社)の天井換気扇の取付工事では、脱落するような危険な取付をしているばかりか、さらに、その補修までもが手抜き工事であり、安全な状態ではない。接地配線(アース配線)は一切しないままに改めて「点検・補修をしたので問題がない」などと誤魔化す始末!このDハウス(グループ会社)は、社名に胡坐をかいて危機管理意識が完全に欠如しているものと思われます。

本件の掲載ないし写真公表等は、建築主の方のご意向でもあり、利害関係者の方でお問い合わせがあれば施工会社等の情報を提供します。本件建物では、ほかにも極めて杜撰な手抜き工事がなされており、当事務所のホームページで随時掲載します。

以上、 KJS山﨑


 
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