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KJSレポート99-1 世にもお粗末な建築! Dハウスグループ会社
基礎の埋込(地盤上げ)によるサッシの開閉不良!
No.99-1 - 2020/12/14
*木造軸組工法【新築】

今回は、基礎の埋込(地盤上げ)によるサッシの開閉不良という、とんでもない建築(素人以下の建築)についてレポートします。

皆さんは、こんな酷いレベル・低いレベルの施工を見たことがありますか?

設計図書では、設計地盤面(GL)から5.0㎝高さの土間コンクリート仕上げとしていながら、実際は55.0㎝程度まで真砂土で地盤を上げている。

こんなバカげたことをすれば、降雨の際、泥・砂がサッシレール部分や床面に上がってくるくらいのことは小学生にでも分かる程度のこと。建築の基本中の基本を知らないのが同社の一級建築士さんたちなのでしょう。
▲雨が降ると必ず泥をはね上げる。
▲地面~床面まで9.5cm
(地面~サッシ下端:4.0㎝)
▲地面~サッシ下端まで4.0~7.0㎝。        

*ちなみに、床面(FL)より上部の外壁部分に土台水切りを設置! *黄大かっこは土台木の埋込部分!

▲サッシの敷居レール部分には、泥・砂が網戸を超えて堆積しており、無理に開閉をすればガリガリ・ザリザリと戸車がレールを擦る(砂を潰す)音がする。これがDハウス(グループ会社)の知識レベル(技術レベル)なのでしょう!
ちなみに、設計通りに地盤を下げれば問題は解消されそうな気もしますが、それが出来ない裏事情があってこのようなことをしたようです。

〔コメント〕
 これらは、最も分かり易い施工不良(恥施工)の一つです。建築基準法は最低の技術基準を定めているものであって、最低の基準未満の基準は定めていません。それは、建築に関して一定の知識(資格)、常識を有する者が設計・建築することを前提としているからです。したがって、法は本件建物のように、サッシの開閉すらままならないようなレベルの設計や施工を前提としていないということです。

 無論、本件建物のように契約の目的物が設計図書に反していたり、社会通念上必要とされる性能を欠いていれば、基準法に拠らずとも、でっきとした欠陥です。例えば、皆さんが建築主なら上写真のように泥砂の跳ね上げによってサッシの開閉に支障のある建物を注文しますか?

 いずれにせよ、Dハウス(グループ会社)は素人以下の施工をしていながら、建築主側から指摘を受けると「裁判でも何でもしてもらっていいですよ~」などと捨て台詞を吐く始末! 自社の看板に胡坐をかいている証拠です。同社及び当該建築士はしっかりと責任を取って頂くことになるでしょう。

本件の掲載ないし公表等は、建築主の方のご意向でもあり、利害関係者の方でお問い合わせがあれば施工会社等の情報を提供します。本件建物では、ほかに絶対にしてはならない極めて悪質で危険な手抜き工事がなされており、当ホームページで随時掲載します。

以上、 KJS山﨑


 
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