HOME サポート概要 検査・診断 KSJレポート一覧 事務所案内 料金一覧 リンク



『IT社会』情報漏洩に対する危機管理、貴方ならどう対処しますか?

 

パソコンは今や一家に2台とも3台ともいわれ、企業においては数十台から数百台が稼動している時代ですが、その中には業務用で大切な顧客の個人情報に関するデータが沢山入っているパソコンもあります。

あながち、誰しも大切な情報が万一、ウイルスやパソコンの故障などで消えてしまっては困りますから、皆さんもCDやDVD,または外部ハードディスク等にバックアップをとっておくと思います。

しかし、今回その外付け型ハードディスクが何らかの原因で故障をしました。購入後1ヶ月程度であり、購入した販売店に問い合せをして、「データが入ったままなので消去してもらった上で交換してほしい」と言うと、「データは消去できると思いますから当店へお持ち下さい。その上で交換します。」というので、わざわざ持って行ったのですが、そこで帰ってきた言葉は「やってみたのですがデータは消去できませんでした。置いて帰られるのでしたら、この場で新しい製品と交換させて頂きます」というのです。当然、大切な個人情報を含むデータやその他のデータが入ったディスクをその場に残して新しいハードディスクを持って帰れる訳がありません。
メーカーにも確認してもらったところ、「原因調査の為、基本的に製品を返却して頂くことを条件に交換させて頂きます」というのです。しかし、大切なデータが入ったディスクを置いて帰るわけにはいかず、その時は仕方なく持って帰りました。

後日、そのメーカーに直接交渉したところ、やはり『海外の工場で製作した製品である為、故障の原因調査については石川県にあるメーカーの研究所でするから、そのハードディスクを返品して下さい。そうすれば新しい製品と引き換えに交換します』と、同じ言葉を繰り返し言うのです。確かに一般的に製品が不良品であった場合、保証期間内であれば交換や修繕というのはもっともな話ですが、しかし、今回のような場合本当にそのようなことができるでしょうか?

原因解明の為解体し、または修復してみたりするというのですから、ある意味、復元が可能ということではないでしょうか。
データ(情報)の内容や重要度にもよるのでしょうし、そのハードディスクの故障と同時にデータも消えていたならば別ですが、稼働しないというだけでデータは残っている可能性が高いのですから、修復のうえ、沢山の個人データ等が漏洩してしまう可能性もあるのです。そのようなことにでもなれば、当然、誰の責任かということにもなるでしょうし、大変な問題に発展する可能性さえあるのです。

不良品と同じ機種の製品を交換しさえすれば欠陥製品を製作し販売したメーカーの責任は果たされるのでしょうが、個人や企業の情報をも管理している責任者としては、多少の費用の損失より大切な情報を守ることの方が遥かに重要であり、危機管理上、安易に交換などをしてもらうことは出来ません。従って、選択の余地は有りません。当然交換はせず、不良品であるハードデェスクは自ら壊して別のメーカーの製品に買い換えました。

消費者は、たまたま購入したハードディスクが欠陥品であった場合、データを入れておけば返品したくてもできないことがあるのですから、メーカーは包装箱と保証書に『当社のこの製品をお買い上げ頂いた場合、お客様によって既に情報が保存されているなどの理由により返品して頂けない場合は、保証期間内であって、且つ、欠陥品であっても当社の製品は交換や修繕などの保証には応じられません』などの注意書きくらいは必要だと思います。


今回のようなことは、どこか不動産や建築のトラブルにも似ているような気がしますが皆さんはどのようにお感じになりますか?                                                     ・・・・・KJS管理者・・・・・


Copyright (c) 2005 KJS 九州住宅検査システム All rights reserved.(許可なく転載を禁じます